2008・WRC・ROUND14ラリージャパン出場報告

 ドライバー   田口 盛一郎
 コ・ドライバー 厚地 保幸

 10月28〜11月2日に開催されたWRCラリージャパンへ参加しました。

 昨年まで使用していた帯広をホストタウンとしたラリーから、道央圏の札幌に
 変更になり全てのコースが一新された今年のラリージャパンだったのですが、
 レッキ(コース下見)の時から、激しい雨に見舞われたり、夕張地方では雪に
 なったりで、我々プライベーターには厳しいラリーになる予感がするのでした。

 デイ1は路面が非常滑りやすい夕張地方だったのです。ラリー前に降り続いた
 雨と、雪で路面コンディションがさらに最悪となりスタート前に、SS3/SS7が
 キャンセル。
 SS6のアクシデントにより、SS6もキャンセルとなり、札幌ドームに設けられた
 2台同時スタートのスーパーステージを走ったのです。

 ドームの観客席はすごい観客であふれ、おもわず右足に力が入ったとたん、ま
 るでスリックカート場のような路面に思わずビックリ!スピンしそうになったのを
 何とか立ち直しデイ1の最終ステージをフニッシュ。

 デイ1予定されたSSコースの半分を走りデイ1を終わったのです。
 デイ1の成績は、総合28位。N4クラス18位の成績でした。

 翌日のデイ2は、時折青空も見える天気になり私たちもデイ2が終わった時に
 は総合23位を目指すつもりで気合を入れて、8時19分スタートしたのです。

 が!、デイ2最初の特設ステージ、あまりのマッド路面に一時停止!
 まあ短いステージだったのでトップに10秒遅れ。問題なし。

 続くSS12の20K地点を走行中に、右5のコーナーで一瞬アウト側にすべり
 運悪く1mはあるような土手に左フロントをぶつけて横倒しになり、見事起き上
 がったのです。まるで、お相撲さんが、「しこふんじゃった」って感じです。
 「ラッキー!これで走れる」と思ったのもつかの間、足周りの骨折、ハンドルギ
 ヤーボックスの骨折等々、とても走れる状態になくそこで、デイ2のリタイヤを
 決めたのです。

 チェリッシュのサービスに連絡を取り修理を開始、見事時間までに、デイ3を
 走れるようにしてくれました。完璧!本当に頼りになります。
 デイ2は、2本目SSでリタイヤとなった為、デイ2の残りのステージは
 各SSに付き5分のペナルティが加算されてしまい、総合60位まで転落した
 のです。


 最終日デイ3はラリー車は完璧に修理も終わったし、上位は目指せないので
 ベストを尽くして少しでも総合上位の結果が残せるように走る事にしました。
 ところが、私たちを追いかけて来るように雨雲が広がり、雨と火山灰が積もった
 スリッピーなコースコンディションに悪戦苦闘しながらゴールを目指したのです。

 ここからは、各ステージで順位を上げて行く模様です。

 SS21・総合59位。SS22・総合55位。SS23・総合45位
 SS24・総合45位。SS25・札幌ドームでずっこけて総合44位
 SS26・総合44位・SS27・総合43位。SS28総合40位

 最終SS29・総合37位。
 頑張って追い上げましたがこれが限界でした。
 走っている最中はこんな路面なんか二度と走りたくない!なんて思いましたが、
 咽もとも過ぎない内に、来年の事を考えてしまう私です!

 このそうな私たちに応援して頂いた皆様、そしてご援助して頂きました各社様
 ありがとうございました

 そして何よりも力強い最強のメカニックに、ありがとう!

 又来年も応援をよろしくお願い致します。



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